杵築市は、全国的に見ても難読地名の市ですが、大分では農業が盛んな地域として県内で知られています。
実際、様々な農作物で県内だけでなく福岡などの大消費地にも出荷されているのが特徴です。
今回は杵築市の気候や農地の特徴、主な出荷農作物について解説していきます。
杵築市の農地の特徴とは?
杵築市は大分県の北東部、瀬戸内海や豊後水道に面した市です。
個々では瀬戸内気候の影響を受けているため、年間を通じて比較的温暖な気候になっています。
また、海からやってくる風の影響を受ける沿岸地帯から市の西側に広がる中山間地までの地形によって、それぞれに合わせた作物を生産しています。
杵築市で生産している主な農作物とは?
杵築市は、出荷額では県内でも上位を占めているのが特徴です。
その中でも強みを持っているのが、みかん、いちご、そして小ねぎです。
みかんは路地ものではなく施設栽培を行っています。
これによって価格の高くなる時期を狙ったみかんの出荷を行っているのが特徴です。
いちごも同様に施設栽培によって、最盛期からずらした時期に出荷しているのが特徴です。
小ねぎは杵築市の農作物の代表的な野菜と言えます。
昔ながらの土耕栽培で、近隣の都市と共に全国的な名産地になっています。
風味豊かな特徴から、大分味一ねぎというブランドで周辺市と連携して出荷しています。
色彩豊かな山々と海産物豊富な海に隣接していることで、味わい深い小ねぎが生産できるといえるでしょう。
「大分”味一ねぎ”生産部会」によって杵築市の名産品に成長させています。
ちなみにトレーニングファームと呼ばれる研修制度によって、杵築市の小ねぎなどの農作物を作る従事者も徐々に若返りが進んでいる点も注目といえるでしょう。
杵築市では、本格的に行っていませんが、同じ小ねぎを水耕栽培した「大分べっぴんねぎ」というブランドがあり、それらも大分県内の農作物として、全国へ出荷しているのが特徴です。