埼玉でも連日どこかの現場で下水道工事がされています。
この工事に必要な作業の一つに下水道設計があります。
今回は、埼玉の下水道設計から工事完成までの流れについて解説しましょう。
下水道設計から工事までの流れ
下水道設計は個人の建物設計と異なり、行政が関わる大規模なものになることも少なくありません。
そのため、施工するにあたっては最初に埼玉県内で現地調査をします。
埋設する場所の道路の種類や延長、道路の幅である幅員、そして勾配です。
この内容を確認したうえで工事を進めていく形です。
次に地下埋設物の種類や深さ、そして位置を調査したり、下水道設備が耐えられる土の種類かどうかも見ていきます。
それらを確認して下水道を布設する位置や深さ、そして工法といった下水道設計を検討していきます。
さらに公共性の高い設備なので、水道管やガス管の管理者などと協議してどのように配置するかを相談します。
加えて工事を施工する場合、道路を封鎖することも多いので管轄の警察署と協議します。
具体的な下水道設計から工事完成
埼玉では関係の都市ガスや水道管理者と相談し、埼玉県内の警察署とも協議したうえで、下水道の具体的な設計を仕上げます。
そして工事を発注していきますが、原則工事を施工する業者は入札で選ぶことになっているため、施工業者が決定するまで工事はできません。
工事が決まったら埼玉県の該当する土地所有者や近所の小中学校、自治会に説明する場合もみられます。
ここまできてようやく下水道設計が形になります。
設計した図面をもとに受注した業者が工事を施工していくのです。
工事に着手したらそのまま図面に沿って下水道設備を埋設していき、設計図の通りに施工していきます。
工事作業が終了した後は片づけをしますが、それで終わりではありません。
水道という設備の性質上安全性が求められるため、埼玉県内の発注した自治体の担当者が調査します。
そのうえで問題がなければ工事が完了です。
このように下水道の設計から施工までは、かなり長い道のりになるということも珍しくないのです。