指差し確認は、鉄道などの公共交通機関や建設現場など危険と隣り合わせの現場で用いられる確認方法です。
実は、この方法も事務処理など一般事務のような分野においても有効なのです。
今回はその有効性について解説していきましょう。
改めて知りたい「指差し確認」とは?
指差し確認とは、正式名称を指差呼称(しさこしょう)といいます。
鉄道の駅のホームで、駅員や車掌が「停止位置よし!」などと指差しをしながら声を出しているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。
これを指差呼称と呼びます。
さらに運転前にも運転士がパネルや時刻表、さらには計器類にも指差しを行って一つずつ丁寧に確認をしています。
実際これを忠実に行っている鉄道業界では、世界最高レベルの安全性と遅延のほとんどない運行を達成しているのです。
この正確な業務を支える行動の一つが指差し確認になります。
確かに技術面でも多くの安全なシステムを導入していますが、最後にそれを動かすのは人です。
不完全な人を支えているのが、実はこのアナログな方法といえます。
さらに建設現場でも実施されており、深刻な事故の低減を図っている方法でもあります。
鉄道でも建設現場でもない場所で指差し確認は有効
自分は、オフィスで仕事をしているから関係ないという方もいるのではないでしょうか。
確かに、いきなり危険物が飛び込んできたり、大きな電車を動かすこともありません。
しかし、相手先に電話をし忘れた、書類の期日が過ぎていたといったことはないでしょうか。
もし、あるのならこの方法は有効です。
書類は出したか、メールしたか、電話したか、会議の予定は入っているか、そんな項目を指差し確認するだけで、一気に仕事忘れが減るでしょう。
日本の鉄道が培ってきたアナログな方法を試してみるのもおすすめです。
まとめ
同じミスを繰り返す、メールや書類の作成忘れが時々ある、そんなビジネスマンとして致命的なエラーも指差し確認でかなり軽減できます。
指をさして声を出すのに抵抗があれば、せめて軽く指を使って確認することをしてみましょう。
きっと今までのミスが減って、信用獲得もしやすくなるはずです。
日本の鉄道が生み出した指差し確認をぜひ自分の勤務しているオフィスや勤務地で試してみてください。
指だけなのに効果の高さが実感できるでしょう。