排泄物問題
酪農家の仕事は色々です。中でも大変な作業は、排泄物の処理でしょう。日本における排泄物の量は、1年につき野球ドーム75倍。動物だから致し方ないとはいえ、とんでもない量です。
そのまま捨てるのも変な話で、多くは堆肥料や液肥化の対策を取っていました。しかし1割は野積みや素掘りといった、不適切な方法で処理されたという事実もございます。もしも野積みや素掘りで処理をすれば、動物はもちろん人間にも悪影響が出てしまうのです。
堆肥化は重要課題だが…
そこで国が勧めているのが、堆肥化です。しかし排泄物から堆肥化するのは、とても難しいこと。作業負担はかなりのものになるだけでなく、専用の施設も用意する必要があります。
法律で野積みや素掘りは禁止されているものの、手間がかかることから簡単で費用がかからない違法なやり方に手を出す方も少なくありません。行政側も違法処理をなくすために、公的補助や融資事業も手掛けています。ただ正直なところ、違法処理は無くなっていません。あまりニュースに取り上げられることはないものの、無視できない問題です。
畜糞発酵乾燥装置について
酪農家の負担を減らしながらも、環境に優しくしようと生み出されたのが畜糞発酵乾燥装置です。装置には色んな種類がありますが、低コストで抑えられる装置もあります。
乾燥に必要な工程は、全て畜糞発酵乾燥装置が担当。排泄物を天日干しして水分を落とす作業も、水分調整剤を混ぜる作業も装置があれば完璧です。乾燥装置だけでなく発行機も一緒に取り扱っている所もありますので、合わせて検討してみるのも悪くないものです。
メンテナンスも重要
畜糞発酵乾燥装置は酪農家にとっては、願ってもないアイテム。しかし機械である以上は、使い続ければガタが来るのは否めません。また状況や環境によって、どういった装置が必要になるのかもいまいちハッキリしないもの。
販売だけでなく、畜糞発酵乾燥装置の設計やメンテナンスを承っているメーカーもあります。もし装置の導入を検討しているなら、メンテナンスも視野に入れておきたいものです。