障がい者の歴史
かつて、障がいを持つ人の立場は過酷なものでした。戦国時代は、強い者だけが生き残る過酷過ぎる頃。身体的に何らかのハンディを持った人の立場は、保障されていません。戦が続いて、障がいを持つ人も多かったはずです。
時代は進んで富国強兵時代になると、障がい者は隅に追いやられてしまいました。少しでも国を強くするためとはいえ、あまりにも酷い話です。
残酷過ぎる時代
「酷過ぎる」という言葉では片付かないほど、あまりにも残酷な境遇です。しかし障がいを持っているからとはいえ、何か劣っているとは限りません。歴史が全て証明しています。
江戸幕府のトップについていた15人の将軍のうち、2人は脳性麻痺だったそうです。当時は世襲制もあり、病気をもっているからと将軍職を退けば、大変なことになっていたでしょう。ただ本当の実力で、歴史に名前を残した偉人も少なくないのです。日本の医学に大きく貢献した偉人は、手が不自由な人物です。さらに世界的にも名前が知られている人物は、何かの障がいを持っていたとも言われています。
完璧じゃないけど過ごしやすくなった現代
昔と比べると、障がいを持つ人の立場はかなり良くなりました。ただ100%完璧であるとは、言えないのも事実です。法律で障害者雇用の推進が義務付けられるようになったものの、敢えて破って雇用を控えている企業も少なくありません。
しかし少なくとも、強い者だけが生き残る時代ではございません。富国強兵の時代は、はるか大昔の話です。福祉に関する法律も次々と生まれ、隅に追いやられるような状況はかなり少なくなったと言えるでしょう。
福祉サービスの充実
今は福祉サービスが、かなり充実しています。生活介護は、障がいを持っている人の生活全般を介助するサービスです。家事はもちろん、ちょっとしたクラブ活動的なこともおこないます。
例えば鹿屋にある生活介護事業所では、潮干狩りや梅干し作りを実施。美味しい梅干しができれば、大きな自信につながるでしょう。過去には、壁画作りにも取り組んだそうです。作業を通して仲間ができれば、人生そのものが楽しくなります。