就労支援という言葉があります。
文字通り、就労するのを支援する行為を言いますが、長野県でも実施されています。
しかし、具体的にどのような支援なのか分からないという方も少なくありません。
そこで今回は、長野県で実施されている就労支援について解説していきましょう。
そもそも就労支援とは?
就労支援とは、長野県に限らず全国で行われている雇用政策です。
障害や疾患、年齢、貧困などの理由で働くことが困難となった方に対して、就職や働き続ける過程を支援する制度を言います。
日本では、主に障害や疾患のある方が利用する契約制度によって就労の支援が行われることが多く、自分で進路を決めて利用することを前提に展開しています。
まず、本人が障害者職業センターなどの施設へ行き、職業相談をします。
ここで、どのような就労のスタイルが良いかなど希望を聞き、そのうえで客観的な職業評価が行われ、本人の希望や能力、適性に基づいて必要な就労支援計画を作成します。
めざす職業で必要となる能力の訓練を実施し、就労の場所に向けてトレーニングをしていくという流れです。
専門性の高い技術の訓練も受けられるので、職業選択の自由度は高いといえるでしょう。
また、本格的な就職の前に、支援を行う事業所などでトレーニングをするケースもあります。
長野県では農業の就労支援を積極的に実施している
長野県は、農作物の出荷が多く、農業の分野で就労支援を積極的に実施しています。
農業就労チャレンジ事業と呼ばれる事業で、平成26年度からスタートし、現在は長野県内の多くの農業を行う場所で実施されています。
また、単に農作物を生産する現場だけでなく、農産物加工を行う会社でも就労支援も積極的に行われているのも特徴です。
また、就労継続支援A型事業所の中にも農作物加工を手掛ける事業所があるなど、他の都道府県に比べて農業関連の就労支援に積極的な県でもあります。