大分県は、県土の70.8%を森林が占め、全国16位の森林面積を誇る林業が盛んな地域です。そのため、大分では林業に関する様々な試みが行われており、林業に従事するための支援制度や、就業までの流れについて知ることで、新たなキャリアを目指す方々にとっての道しるべとなっています。そこで今回は就職するための大分で行われている支援制度について解説しましょう。
大分の林業へ就職するための支援制度
大分県では、新規林業就業者への支援制度として「おおいた林業アカデミー」を提供しています。このプログラムは、林業未経験者でも必要な知識や技術を習得し、即戦力として活躍できるようサポートしているのが特徴です。研修内容には、森林や林業、木材産業に関する基礎知識の講義や、基本的な林業技術の実習、林業機械に関する資格取得、事業体でのインターンシップが含まれ、かなり充実した内容です。研修は約1年間(4月中旬~3月中旬)で、研修費は無料なものの、交通費等は自己負担になっています。対象者は18歳以上43歳未満の方(県外からの移住者は53歳未満)。研修中は月額12.5万円の給付金が支給されます。また、研修終了後に県内で林業に従事することが求められるのでその点も留意して受講しましょう。
林業就業は行政との相談から
林業就業を目指す場合、まずは「森林の仕事ガイダンス・合同説明会」や地域の林業労働力確保支援センターで相談することが重要です。アドバイザーが仕事内容や地域の就業情報について詳しく説明します。メリットも説明するものの、様々なデメリットについてもしっかりと説明するので、それらを判断して就業するかどうか決めるようにしましょう。
林業で採用されたら
ガイダンス後、林業事業体に就職するためには、ハローワークやセンターを通じて「緑の研修生」として応募し、必要な技術を身につける研修を受けます。研修修了後は、地域に密着して森林保全活動を行い、環境保護に貢献する仕事に従事します。これで林業の専門家を目指し、キャリアがスタートしていくというのが一連の流れになります。